【二俣川/小型二輪AT】免許センターで二輪免許を一発試験で取得した話:技能試験編

前回、前々回から読んでくださってる方へ。今回が法規走行や安全確認についてまとめる回になります。お待たせして申し訳ございませんでした。

検索エンジン等で直接アクセスして来られた方へ。一応本記事はシリーズ化してしまった3回目のものになるので、自動二輪の一発試験について当ブログで1から確認しておきたいという場合は、下記リンクを参照のほど、よろしくお願いします。

前回:【二俣川/小型二輪AT】免許センターで二輪免許を一発受験した話:試験前夜編
前々回:【二俣川/小型二輪AT】免許センターで二輪免許を一発受験した話:受験申込・事務手続き編

さて、前回で小型二輪AT限定の技能試験の受験申込を終え、数日後にやってきた試験本番の日の話です。

免許センターでの技能試験を1発で合格できた者として、このブログを見つけてくださった方に少しでも参考にして頂けるような記事になるよう、頑張って要点をまとめてゆきたいと思います。

※追記
一発試験合格後にこの記事を書くにあたって、読んでくれている方へ間違ったことを教えてはいけないので、安全確認動作や各種交通法規について警察署の交通課へ出向いて直接警察官の方へ確認の問答をさせてもらってきました(笑)
本記事の内容は実際に警察の見解も反映したと言って差し支えないものと思いますので、安心してご覧いただきたく存じます。
(他にも、普段自分がバイクや自動車を運転しているときに「これって交通法規的に大丈夫なのかな?」と疑問に思っていた点なんかもついでに色々聞いたりしました。お巡りさんはわかりやすく教えてくれるので、皆さんも交通法規であやふやだったり不安な点があれば警察署や交番で質問すると良いと思います。)

受験申込の前から情報収集を


まず、私が小型二輪AT限定の一発試験を受験するに当たっては、1カ月ほど前からインターネットを駆使して(当たり前ですが)各種情報収集に努めることから始めました。今回の合格で大きな要素を占めていたのもこれが大きかったと感じています。

言うまでもなく今の時代なら検索エンジンや動画配信サイトで「二輪免許 一発試験」といったキーワードを入力すれば一発試験に関する数多くの情報は入手できます。
そういったキーワードにお住まいの都道府県やその免許センターの地名等を加えれば、先人たちが残した受験記を参考にできるものです。
私は「二輪 一発 二俣川」などといったキーワードから門戸をたたいてゆきました。

とはいえ、一発試験の情報共有サイトや受験記の数も膨大なもので、情報にはそれぞれの差があったため、自分の状況に即したものを精査することが当初は大変に感じました。

本記事では、私自身が個人的に非常に参考になった、というより合格に大きく寄与してくれたと感じるページを先にリンク付けした上で、それらをいったん読んでもらってから、これから後述する私が行っていた試験対策や準備等を+α的に補足してもらえると幸いです。

私が特におすすめしたいのは以下の2つ

https://minkara.carview.co.jp/smart/userid/322970/car/2207439/3762819/note.aspx
こちらは私と同じ神奈川県の二俣川免許センターで小型二輪AT限定を受験された方のレポート。数多くの受験記の中でも、私自身見習いたいと感じるほどの文章の簡潔さと臨場感が随一でした。二俣川のコースについて解説も詳しく、他県の免許センターでの受験においても応用できそうだと感じます。

http://nomaddo.com/menkyo/howtofujini.html
こちらは、スタンスとしては比べるのもおこがましいのですが私がこのシリーズで目指しているスタイルの頂点といった感じ。文章のみでの解説となっていますが、試験本番における法規走行や減点項目についての解説が非常にわかりやすく必読です。

数多くの情報の中から私が試験当日に向けて絞り込んで熟読したのは、この2つでした。結果的に一発合格を勝ち取ることができたので、信頼性も有用性も高いものとして紹介させて頂いています。

さて、次からは本格的に試験についての話。

自前の原付で法規走行・安全確認・課題走行の練習


まずは私自身が上述の2つのブログを参考にしながら行った試験対策です。
単刀直入に言って、免許センターでの一発試験を受けるにあたっては、普段公道で走行している際の感覚を全て捨てなければなりませんでした。

②のブログの後半で紹介されている減点項目や安全確認を見れば一目瞭然であるように、公道での運転でこんなモーション取るのか!?とツッコミたくなるような所作が試験本番では求められます。

とはいえ、これらの法規走行や安全確認も試験が終わってから振り返ると理にかなっているんだなぁと初心に帰る、あるいは再確認させられる部分もあったりします。
細かい項目の説明は②のブログが詳しいし、このページではできるだけ要点をつかんだ説明を目指してゆきたいので、私が受験に向けて公道で意識して行っていた・矯正した/且つ/試験本番で実になった部分を端的に紹介してゆきたいと思います。

バイクの乗り降りから採点は始まっている


バイクの乗り降りに関する所作も一発試験では減点項目になっています。技能に関係なく誰にでもできることですし、こんなところで減点を食らっては本当に勿体ないのでこちらに関しては本記事でも詳細にお伝えしたいと思います。侮るなかれ。

また、原付運転歴のない方には少々理解しづらい点がこの項目以降出てくるかとは存じます。
原付運転歴がないまま一発試験を受験する方はまずいないとは思うのですが、そういった方が本記事を読まれている場合、原付を所持している方やバイク販売店に不明な点を補足してもらいながら本記事を参考にして頂ければ、いくぶんか理解は可能ではないかと思います。すみません...。原付の運転自体は至極簡単ですので、ここであきらめないで!(笑)

乗車・発進

1.自分の順番が回ってきたら周囲の安全に注意しながらバイクに近づきます。
2.バイクの横に立ったら指さし確認の要領で前後の安全確認。バイクのハンドルを掴みます。
3.ハンドルを真っ直ぐの向きに直したらまずサイドスタンドを払う。大概の原付ライダーはバイクに座ってからサイドスタンドを払ったりするものですが、一発試験ではNG。サイドスタンドを払ってから右後方を向いて安全確認。バイクに着座します。着座後は試験終了後にいたるまで右足を地面についてはいけません。
4.バイクに着座してからは発進まではブレーキをずっと握っていること。片方の手でブレーキを握り、もう片方でミラーの調整です。
5.ミラーの調整が済んだらキーを右に回します。メーターランプが点いたら右後方を向いて安全確認。イグニッションスイッチを押してエンジンを始動させます。
6.エンジン始動後、右ウインカーを点灯してミラーで右後方安全確認。目視(というよりも首を振って)で右・左・右後方の安全確認。アクセルを回して発進。ウインカーを消灯します。

降車

1.発着所に入る前に左ウインカー点灯。左後方安全確認。発着所のプラットフォームになるべく接近して横づけ。ウインカーを消灯。
2.右後方を安全確認後、キーを左に回しエンジン停止。
3.右後方を安全確認後、ハンドルを掴んだままバイクから降車。サイドスタンドを立てます。着座したままサイドスタンドを立ててはいけません。ハンドルは左に切って、もう一度右後方を安全確認してから、バイクを離れる。お辞儀。


どうでしょうか。フォントを太字にして表現しましたが、乗降車時にもこれだけの安全確認を行わなければならないわけです。運転以前のこの所作で減点を食らってしまっては悔やむに悔やむことができません。
多くの受験記でもこの乗降車時の所作の重要さを説いていたので、本記事でもこの点だけは詳細を欠きたくないと思い、このようにまとめました。

試験に向けた準備の中でもこれら一連の所作は原付バイクさえあれば公道上でなくとも、いつどんな場所でもできるものですので、こちらについては本記事を参照して頂きながら、何度も反復して行うことでルーティンのように身につけてほしいところです。

慣れてしまっている運転中の減点対象動作の矯正


乗降車のルーティンを身につけながら、今度は運転中やってしまいがちなクセ等を試験仕様の運転に矯正してゆきましょう。公道でふだん走行しているときのちょっとした動作も減点項目になっていたりするのです。

・右足はつかない
AT限定の試験では、バイクに着座した時点で右足は試験開始から終了に至るまで地面についてはいけません。減点項目によると”転倒”と同様にみなされてしまうのです。
この点は最優先でふだんの運転から意識づけを。

・運転中はブレーキに指をかけない
ふだんの運転中は不測の事態に備えてか、無意識のうちにブレーキに指をかけたままハンドルを握っている方が多いかと思います。これも実はしっかり減点されてしまうところになるので、今から減速時以外ブレーキには指をかけないよう意識してハンドルを握りましょう。

・右左折の際に膨らまない
例えば左折時。一瞬でも右にハンドルを切って少し膨らんでから曲がる行為。
この動作は逆走とみなされ大きな減点を食らいます。曲がる際には小回りで。

・一時停止、踏切の停止線は踏まない
そもそも停止線を踏む行為は公道での運転においても”点数稼ぎ”の季節になると切符をきられる材料になりかねません。停止線は踏まずに手前でしっかり停止しましょう。技能試験の本番においては一時不停止としてその時点で試験終了となってしまいます。

・カーブ、曲がり角に差し掛かる前に減速を済ませる
カーブや曲がり角でブレーキをかけながら曲がってしまうと減点。カーブ、曲がり角に差し掛かる前にポンピングブレーキで減速を済ませて、アクセルを少しずつ開きながら徐行速度で曲がりましょう。

・停止からの右折時、あらかじめ右寄せで停止
試験当日のコースによっては一時停止や信号、踏切からの発進後に差し掛かる交差点で右折となる場合があります。基本的に二輪の技能試験においては道路の左側を走行(いわゆるキープレフト)する必要があるのですが、このように右折が次の順路となる場合には停止線に差し掛かる前にあらかじめ右後方の安全を確認してから車線の右寄りで停止するようにしておきましょう。

・交差点右折時は、中心の内側を通って小回りで
↑の項目に少し関連しているのですが、右折に差し掛かり右寄りで停止。発進して交差点を右折する場合には、交差点の中心よりも内側を小回りで通る必要があります。大回りで右折してしまうと減点の対象となります。
実際の試験場コースの交差点には中心点が見えるように印字されているので、試験前にコースを歩く際に確認してみてください。

おそらくふだんの走行時にクセとして身についてしまいがちな動作はこういったところでしょうか。私は試験に向けて公道を走行する際に、これらの点を意識しながら本番仕様の運転に自分のクセを矯正してゆきました。

安全確認の動作を身につける


前項はふだんの運転時の感覚の矯正の側面が強かったのですが、安全確認という動作については試験の減点項目に対応するため、原付を運転する際に事実上新たに身につけなければならない動作として意識づけをしていました。

・走行時においては右左折の際や車線変更の際、直前に必ずその後方を首を振って目視で確認する必要があります(左折であればウインカー点灯後に左後方を目視で確認、そのあと曲がるといったように)。

・信号や一時停止、踏切、急制動・坂道発進・一本橋等の課題走行といった停止状態からの発進時には右・左・右後方の順番で安全確認を行ってから発進(細かく補足すると、課題走行における停止からの発進には右ウインカーの点灯も必要)
この際にも首はしっかりと振ってアピールしていきましょう。

私は試験を意識して公道を走行する際にも赤信号や一時停止に差し掛かったら上記のとおり右・左・右後方を安全確認してからの発進を意識して行っていました。後続車両にとっても1秒そこらの動作ですから、クラクションを鳴らされたりとかそういったことはありませんでした(笑)。

見通しが悪い場所を通過or曲がる際には停止線を越えた後にもう一度見通しの良いところまで出てから停止して再度安全確認を行い(二段階停止)、発進することが望ましいです。
慎重な安全確認が減点の対象にされることはありません。

・優先道路を横切る直前には周囲に何もなくてもスピードを落としてしっかりと左右確認してから通過を。

以上のように、首をしっかりと振って場面に応じた安全確認をふだんの公道における走行時から行って、試験本番に備えましょう。
余談ですが、私は本番で持参したヘルメットに100円ショップの蛍光反射シールを貼って安全確認を行っていることが試験官の目に少しでも入るよう、工夫をしてみました(合否に影響があったかどうかはいざ知らず)。

試験当日、朝のコース確認は欠かさずに


試験までに自分だけでできる準備、予習はこのようにみっちりと行った上で、本番を迎えます。
私は免許センターからは少々離れた場所に住んでいるため、試験当日に8:00までに着く!と意気込んていたものの色々あって15分ほど遅れて到着。受験申込日の午後に別の講習の関係で見学ができず、当日朝も10分ほどしか見学の時間を確保することができませんでした。
急いで小走りでコースを確認。今思うとその10分でも感覚的にかなりのアドバンテージを得たと感じたので、コースの雰囲気を自分の足と目で掴んでおくのは絶対に外せません。

また、自前のコース図に自分なりのアレンジを加えておくことも一つ有効な手ではないでしょうか。私は、あらかじめ右寄りに停止するべき地点にそれがわかるような書き加えを行いました。

試験開始。緊張だけが不安要素。練習が実を結び完走。


8:30、集合場所で当日の二輪技能試験の受験者が集合、点呼。
試験コースへ移動し、試験官がかんたんな受験心得の説明を行い実際の試験開始時刻は9:00を回っていたと思います。

受験者はそれぞれ、自分の順番が回ってくるまでは周囲と談笑したり、先に終わった面々で試験の振り返りなんかをしていました。私も何人かとコミュニケーションをとりましたが、緊張をほぐす程度には良いのではないかなと思います。
というより、後述するのですが、本番では思ったより試験に向けた準備や練習を怠っているなと目に見えてわかる人が多く、そういった人たちの運転を見ているよりは世間話でもして気を紛らわしている方がマシなのではとさえ思う気もします。

さて、自分の順番。
試験本番前に一度、慣らし運転といって採点の対象にはならずに発着場の目の前のコースを一周だけ走行することができます。ハッキリ言って1分足らずで走り切ってしまうので、慣らし走行の際には発着時の安全確認の動作をおさらいし、ウインカー等の各種スイッチのふだん運転している自分の原付バイクとの違いをその1分足らずの時間の中で掴んでおくようにしましょう。
私はウインカーの操作方法が自分の原付バイクと違ったため、慣らし走行でそれに気づくことができてよかったです。

課題走行については、

・コース外周(長い直線)では40㎞/hで走行
・35km/hからの急制動、(置いてあるパイロンをブレーキの目印にして)8m以内で停止
・坂道途中での停止、発進
・一本橋(橋といっても高さ10㎝足らずの板に乗り上げて)を6秒以上走行し、渡りきる
※これらの上記課題は小型二輪免許のもので、中型・大型で課題はまた変わってきます

以上の項目をクリアする必要があるのですが、はっきり言ってオートマの原付バイクですのでふだんの感覚どおりに運転していれば何も難しいことはないと思います。
強いて言うのなら、一本橋や急制動で必要以上に緊張や萎縮をしてしまって失敗しないこと。それ以外は特に言及することもありませんが、急制動では特に速度を意識してしまって課題の35km/hに到達せずに試験中止(1度はやり直しが認められるのですが、2度速度不足となると中止です)を言い渡される人が何人もいたので、アクセルはしっかり回しましょう。

また、急制動後・坂道発進・一本橋の手前にある停止線からの発進時には右ウインカーを点灯の上、右・左・右後方の安全確認を忘れずに(発進したらすぐに消灯)。

そんなこんなで私は課題走行でのやり直しもなく1度でコースを完走することができました。完走=合格ではないのですが、終盤まで合格水準である70点以上の点数は残していたことは確実に言えます。そういう意味でも、降車時の安全確認も最後まで怠らずに。

とにかく安全確認と法規走行を漏らさず行うことがが合格に必要な最大のポイントです。そこに主眼を置いた本記事や冒頭で紹介させて頂いた2件の記事を参考にしてほしいと感じます。

全ての受験者が走行を終えたのは11時頃だったと記憶しています。
合格発表は朝の集合場所と同じ場所で行われるのですが、試験終了後から30分ほど待ちました。
15人強いた当日の受験者の中でその日の合格者は私を含めて2人だけでした。
他の受験者の方々の走行を見ていても、準備不足やぶっつけ本番な感じが否めなく、ほとんどの人が途中での中止を言い渡されていたのが現実です。いくら受験料が安いと言っても準備をせずに素人目で見ても低いクオリティで試験に臨んでしまってはお金が無駄です...。

不合格者にはそれぞれ減点の対象となったポイントが試験官から説明されていたのですが、法規走行や安全確認の部分についてはほぼ触れられていませんでした。
最後に合格者が特定講習の受講の有無→取得時講習(私は特定講習未受講のため、取得時講習となります)の案内を受け、合格証書を手に免許センターを後にしました。

取得時講習についてはこれ以上本記事が長くなってしまってもなんだし、おまけ感覚で次回の記事にまとめようと思います。
今回も結局長文散文なお見苦しいものが出来上がってしまいました。それでも、この受験記がどこかの誰かの役に立っていたらと願うばかりです。ここまで読んで頂いた皆さま、本当にありがとうございます。

P.S.
合格を勝ち取った帰り道に寄ったランチは古き良き中華料理店のワンタンメン。


シンプルな味わいでなんだかホッとしました。最近先鋭的なラーメンばっかり食べてたからね。


お店にはアスリートや芸能人のサインがずらりと並んでいて、たくさんの人から愛されている名店であることを物語っていました。

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